フィリピンに来て知ったのだが、フィリピン人女性は10代のうちに出産を経験する確率が非常に高いようだ。
全てのフィリピン人女性がそうではないと思うが、10代での出産を経験した女性と話をすると、何も先のことを考えず、避妊もせず、そういうことをしているのがよくわかる。「そりゃ子供出来るわ」と思ってしまう。
子供を持つと、その後の人生がどう変わるのかなどは考えないのだろう。
今回は、シングルマザーとなったフィリピン人女性について考えてみた。
若気の至り

やはり10代というのは、思春期なのでいろいろある。フィリピン人も初めて恋人などができる青春時代だ。
10代のフィリピン人の男の頭の中は、エロの世界で埋め尽くされている。
「思春期に少年からオオカミに変わる」時期といえるだろう。
10代の男は、快楽の得たいということしか考えない。そして、自分のガールフレンドが妊娠するという事件が発生する。
お互いにまだ高校生だったりするのに子供ができてしまう。男にも責任があるのだが、10代の男はまだ親のお金で生きているような状態。自分で稼いで子供を養うことなどできるわけがない。
こうなると男は現実が見えてくる。子育てには、かなりのお金がかかり、自分の遊ぶ時間も無くなる。色々と面倒だし、怖くなって、そして、逃げるという決断をする。
まさに「ヒット アンド ラン」だ。
シングルマザーの道

男に逃げられた女性に待っているのは、シングルマザーとしての現実。学校はストップせざるを得なかったりする。
今のフィリピンでは大学を卒業しても、なかなかいい仕事を見つけるのが大変なのに、高校も卒業してないとなると、仕事なんぞないと言ってもいいだろう。
しかし、シングルマザーの女性は、その時は事の重大さをわからない。親や親戚も特になのも言わないのだろう。出産後に高校に復帰をしても、大学に行くとなると大金がかかる。ほとんどのシングルマザーは、お金持ちでない限り大学進学を諦めることになる。
子供を育てるためにも、お金が必要になってくる。仕事をしなければお金が足りなくなってくるのだ。
そして、学歴も関係なく、大金を手にすることができる仕事をするようになる。それが夜の仕事だ。
その夜の仕事も、若い時だけしかできないというのは、その時の彼女たちにはわからない。10年後の人生をどうしたいかなどは全く考えていないのだ。
彼女たちのその後

夜のお店では働いている女性の中には、外国人の男性に見初められ、幸せに暮らしているケースもあるが、大抵は、そんな幸せな生活は送っていない。
お金のある外国人に見初められたフィリピン人女性は勝ち組といえるだろう。
では、それ以外のフィリピン人女性のその後の人生は、どうなっているのだろうか。
夜の仕事をしていると色々な男性に知り合う機会が増える。悪いことをしている男性にも出会うことは多々あるのだ。そこで麻薬などを覚えてしまい、人生を棒に振る女性も数多くいる。
そういう女性は、男、酒、麻薬におぼれて、最終的には行方不明になることが多い。
それ以外は、フィリピン人の男性と知り合い、同居しながら貧しい生活を送るフィリピン人女性が大半だ。
大学まで出れば、外国に行ったり、キャリアを積んだりする道も開けただろうが、一時の行動で人生がこれだけ大きく変わってしまうのである。
歴史は繰り返す
バーで働く女の子の話を聞くと、大抵、子供がおり、相手の男性は「ヒット アンド ラン」。
10年前、バーで働いていた当時の女の子も、同じことを言っていた。子供ができたら、男がいなくなったと・・・。
これ、20年、30年前も、同じ出来事が起こっていたことが容易に想像できる。
自分が親になってから、「こういう事には気をつけろ」と子供に教えないのだろうか。
10年後も、恐らく同じことが繰り返されているだろう。仕事でも同じ失敗を繰り返すフィリピン人が多いが、人生においても同じ失敗を末代まで繰り返されるんだろうなと思ったりした。
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