どこの国にも犬という動物は生息している。
人間の住むところには、必ずと言っていいほど犬はいる。
「飼い主に似る」という言葉があるが、まさにフィリピンの犬はフィリピン人のようなのだ。
今回は、フィリピンの犬を見てて、色々思うことがあったので、フィリピンの犬について書いてみた。

フィリピンの犬、のんびりが命取り
フィリピンに来て思ったのが、フィリピンには野良犬が多い。日本では野良犬などは保険所が確保し連れて行ってしまうが、フィリピンでは保健所はそのようなことをしないので、野良犬が多くなっている。
「飼い主に似る」とはよく言うが、フィリピンの犬は、フィリピン人に似ているような気がする。
フィリピン人 = のんびり
フィリピン犬 = のんびり
やはり南国だからか、人も犬ものんびりしている。
犬は、本当にのんびりだ。道路の真ん中で寝転んでいたりする犬がいたりするが、車が近づいても、道路からどこうとしない。車が止まり、クラクションを鳴らすと、ようやく「よっこらせっと」といった感じで、ゆっくりと道からどくのだ。
そして、夜などはアスファルトの上でべたーっと寝ていたりする。恐らくアスファルトが冷たくなっていて気持ちがいいのだろう。
夜間というのは、道には渋滞がないので、車は結構スピードをだす。当然、ゆっくり道からどこうとする犬は、日中よりスピードを出して走ってくる車に轢かれる。
明け方に、犬が轢かれている姿をたくさん目にしてきたが、おそらく、上記のような理由で轢かれているのだろう。
周りの目は気にせず、ところ構わず
どころ構わず出す「大」
朝、人間もトイレに行きたくなるが、犬も同じだ。普通、イメージとしては、草むらなどに行って、「大」をする。しかし、フィリピンの犬は、本当にところ構わずなのだ。
交通量の多い、道の真ん中に、残された「大」を見たことがある。恐らく、まだ交通量の少ない明け方に残したものだろう。
私は、道路の真ん中で「大」をしている犬を一度見たことがある。
交通量が段々増えてくる朝8時頃だったかと思う。まさに、道の真ん中で犬が「大」をしていたのだが、車が走って来てしまった。
犬はすでに「大」を出し始めていたのだ。容赦なくクラクションが犬に向けて鳴らされる。すでに出始めたものを止めるわけにもいかず、犬は道の真ん中で右往左往していた。
車が怖いのか「キャンキャン」泣きながら「大」を終わらそうとしていた。そして、終了したと同時に、猛ダッシュで逃げていった。
我慢できずに道の真ん中で漏らしたような感じだったのだろうか。「大」をする場所をまず考えてからしろよと思ってしまった。
ところ構わずヤル
繁殖の季節になると、まぁ~、あっちゃこっちゃで、盛んにおこなわれている光景を目にする。
フィリピン人の男性の中で、いろんな女性のお尻を年中追っかけまわしている男がいるが、犬もそんな感じかもしれない。
そのような行為を見られて、犬は恥ずかしいと思うことはないのだろう。たくさんの犬に囲まれている中で行っている犬も観たことがある。勝ち取ったということだったのだろうか。
しかし、犬は外で行うので、油断をすると他の犬に襲われるという危険があるようだ。
お尻同士がくっついていて、双方違う方向を見ている状態のような犬2匹を見たことがあるだろうか。
新幹線の先頭の車両と最後尾の車両だけの2両編成といった感じの状態の犬だ。
すべての行為が終わった後は、すぐに抜けないようだ。そのままお尻だけをくっつけ、抜けるようになるまで双方違う方向を向いて立ち止まっている。
この時が一番危険な時のようだ。こういう時に他の犬に襲われたりする。
他の犬に襲われそうになると、双方別の方向を向いており、それぞれ違う方向に逃げようとするものだから、その場でバタバタするだけなのだ。
行為直後は、思いっきり引っ張っても、抜けないらしい。
厳しい犬の世界。油断をしていると、他の犬にすぐ襲われてしまう。強いものが生き残る犬の世界では、このようなことが良く起こっている。
終わりに
フィリピンの犬の関して、色々と考えてみたが、
フィリピンの犬は、フィリピン人と似ているところが大いにある。やはり、「飼い主に似る」という言葉は正しいのだろう。
フィリピンの犬の「のんびりスタイル」、「後先をあまり考えない」などというところは、フィリピン人に共通することかもしれない。その代わり、犬もストレスは少ないのではないだろうか。
とすると、日本の犬は、日本人のように大きなストレスと抱えているのかもしれない。
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