
フィリピンは、スペインに統治をされていた時代が約300年ほど続いた時期があった。大航海時代にスペインは多くの植民地を持つ強国だった。その植民地の一つとなっていたのがフィリピンなのだ。
スペインの統治時代にスペイン語が浸透したのだろう。その影響からか、多くのスペイン語が、まだフィリピンで使われている。
例えば、
仕事は、タガログ語でTRABAHO、スペイン語でTRABAJO
ビジネスは、タガログ語でNEGOSYO、スペイン語でNEGOCIO
肉は、タガログでKARNE、スペイン語でCARNE
歯医者は、タガログ語でDENTISTA、スペイン語でもDENTISTA
まだまだたくさんあるのだが、このようにフィリピンの言葉の中に、多くのスペイン語が日常に使われている。
スペイン語の数字
何年か前に、フィリピンで公開された映画のタイトルが、

この映画のタイトルだが、声を出して言うことに躊躇しそうなタイトルとなっている。
気を付けなければならない。
この「CINCO」だが、スペイン語で数字の5という意味なのだ。
カタカナで書くと「シンコ」となる。決して「CI = チ」ではない。
数字の数え方もまた、フィリピンではスペイン語を使っている。
スペイン語では下のように数字を数える。
1 UNO
2 DOS
3 TRES
4 CUATRO
5 CINCO
例えば、数人が協力して何かを持ち上げるとき、
日本では、「いち、にい、さん」と掛け声をだし、皆が同時に力を出せるようにしている。
フィリピンでも同じように行うが、スペイン語を使っている。
「UNO、DOS、TRES よいしょ」といった感じだ。
フィリピンでは、英語も話されている国なので、
英語で「ワン、ツー、スリー、よいしょ」とやりそうな気がするのだが、
なぜ、こういう時、スペイン語を使っているのか。
知り合いの日本人が、その疑問をフィリピン人にぶつけて返ってきたフィリピン人の答えが、
「かっこいいから」
・・・なのだそうだ。発音がかっこいいのだろうか。
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