マニラがロックダウンとなって、すでに6カ月が過ぎた。
世界一長いロックダウン行っていると言われているフィリピン。停滞していた経済の復活へ向け、政府は舵を切っている。
フィリピンの代表的な都市であるマニラとセブ。
マニラは現在GCQ。そして、セブはMGCQの防疫レベルとなっており、
セブのほうが一段階、マニラより規制が緩和されている。
今のマニラとセブの違いを見てみた。
外出規制
マニラ
現在のマニラは、GCQという防疫レベルである。
ECQ (一番厳しい規制)
MECQ (ECQよりも一段階緩和された規制)
GCQ (MECQよりさらに一段階緩和され、経済が少し再開可能なレベル)
MGCQ (GCQより緩和された規制レベル。交通などはほぼ通常通り)
NEW NORMAL (ほぼ通常通り)
感染者は、未だに毎日1,000名を超えているのがメトロマニラの現状。
しかし、フィリピン政府は経済再生に向け、多くく舵を取った。GCQの規制となっているが、MGCQ並に規制が緩和してきているように見える。
ショッピングモール内のお店は、ほぼオープンしている。レストランも稼働している。
ショッピングモール内に入るには、マスクとフェイスシールドの着用が義務付けられている。
また、入館時に、用紙に名前、住所、電話番号の記入をさせているモールもある。
ECG時のように、外出できる曜日の規制はない。毎日、自由な時間に外出することが許されている。
また、車両に関しても、現在はナンバープレートの末尾の数字による通行可能日の指定はない。
街中には、ジプニー、バス、そして、電車の運行がすでに再開をしている。
QUARANTINE PASSを持ち歩く必要はなく、多くの人たちが街中を行き来する元の日常に戻りつつある感じがする。
セブ
現在のセブは、MCGQというNEW NORMAL一歩手前まで防疫レベルが緩和されている。
しかし、現在もマンダウエ、セブ市はジプニーの運行再開はされていない。
また、QUARANTINE PASSを外出時には携帯しなければならない。ショッピングモールの入館時に提示が求められることがある。
また、外出できる曜日が指定されている。これはQUARANTINE PASSに記載されているCONTROL NUMBERの末尾の数字が、偶数か奇数で外出できる曜日が指定されているのだ。
車も同様で、ナンバープレートの末尾の番号が偶数か奇数によって、車両を利用できる曜日が指定されている。しかし、このような規制が敷かれているにもかかわらず、街中にはすでに至る所で渋滞が発生している。
このように外出がかなり規制されているので、ショッピングモールなどはマニラに比べるとかなり人の数は少ない。
経済再生に向けて動き出すのは、10月以降になることが予想される。
ショッピングモール内のお店は約8割はオープンしている。
キャパが75%での営業でレストランは再開している。しかし、マニラに比べると、モールから撤退したお店が多いように感じる。
やはり、ロックダウンされていた期間が長く、お店の撤退をせざるを得ない状況になってしまったのだろう。
おわりに
マニラもセブも、まだ規制が解けていないが、マニラのほうが経済再開へ向けた動きが活発だ。
マニラは、フィリピンの中心の都市であり、フィリピンの玄関口でもある。
マニラのロックダウンが解除されない限り、観光の再生は期待ができない。国内移動も自由にできない現状では、国内の観光も再開が難しい。
日本からのツーリストが入れるようになるか否かは、マニラの再生にかかっていると言っていいかもしれない。恐らく、今年中は期待ができない。
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