氷上の格闘技と呼ばれているアイスホッケー。
北米、ロシア、ヨーロッパを中心に非常に人気のあるスポーツで、アイスホッケー最高峰のリーグといわれてるNHL(National Ice Hockey League)は、北米4大スポーツの一つとして知られている。
そんな、アイスホッケーが、フィリピンでも行われているのだ。
常夏のフィリピンにアイスホッケーとは、あまりイメージができない人もいるのではないだろうか。
氷はあるのか?
フィリピン人たちはスケートは滑れるのか?
決して安くないアイスホッケーの防具はどうやって手に入れているのか?
そんなアイスホッケーをやるフィリピンの強者どもに焦点を当ててみた。

アイススケートリンクはあるのだろうか。
実は、フィリピンのマニラとセブにはスケートリンクがある。
このスケートリンクは大型ショッピングモールの中にあり、土日などは、多くのフィリピン人たちでにぎわっている。
やはり、氷の上をすべるという、物珍しさからスケートをやってみたいと思うフィリピン人は結構いるようだ。
フィリピンのアイスホッケー人口

フィリピンで人気のあるスポーツといえば、バスケットボールの名が挙がる。
バスケットボールを行っているフィリピン人は路上でもよく見かける。恐らくフィリピンにおけるバスケットボール人口はかなりの数に達するだろう。
一方、フィリピンのアイスホッケ人口とは、約250名ほどとなっており、超マイナー競技なのだ。
それはなぜか。
アイスホッケーをやるにはお金が必要
アイスホッケーをやるには、どのくらいお金がかかるのだろうか
アイスホッケーの防具
アイスホッケーは氷上の格闘技と呼ばれるほど激しいスポーツだ。ボディコンタクトが許されているスポーツであるため、体にはプロテクターを付けなければ怪我をしてしまう。
そして、氷上を走るのには、スケート靴も必要だ。
これらはフィリピンには売っていないので、海外から取り寄せなければならない。
防具、スケート靴などの防具をそろえると、計15万円から20万円くらいはする。
考えてほしい。フィリピン人に、そんな高価なものを買う余裕があるかどうか。
スケートリンクの費用
アイスホッケーはスケートリンク全体を使用するので、貸し切らなければできないスポーツだ。
プレーヤー1名に付き、1000円から1500円ほどかかる。
一般フィリピン人の給料は日本円で2万円から3万円といったものなので、一回のアイスホッケー参加料の1000円はかなり大きな負担とうなる。
家からの移動費
アイスホッケーの防具は、結構な大きさのバッグがなければ入らない。そして、ホッケーで使用するスティックも持ち歩かなければならない。
このような大きなものを持ち歩くのに、毎回ジプニーやらバスやらを利用してスケートリンクまで通うのは厳しくなる。よって、タクシーなどを利用しなければならなくなる。
毎回タクシーなどは、お金がかかってしまうので、お金がなければタクシー利用するのは難しい。
スケートリンクのある場所までの距離にもよるが、往復で1000円などは普通にかかってしまうだろう。
どのような人たちがアイスホッケーをやっているのか

アイスホッケーをやるには、かなりのお金がかかる。
そうなるとお金がある人だけが行うことができるスポーツとなる。
貧困が問題になるほど貧困層が多いフィリピン。そんなフィリピンでアイスホッケーをプレーする人は必然的に少なくなる。
どこかの会社のオーナーの息子、海外に出稼ぎに出ている両親の息子、もしくは、娘、そして外国人といった人たちだけがアイスホッケーをフィリピンでプレーしているのだ。
アイスホッケーのレベルは?
フィリピン人たちのアイスホッケーのレベルだが、思ったよりもうまいプレーをする。
フィリピン代表のチームもあり、ASEAN諸国内で行われる試合などに出場し、意外にも良い成績を出している。コーチ陣がヨーロッパ人などであったりするので、指導者のレベルは高いのかも知れない。
おわりに
南国でのアイスホッケー。
中々イメージできないフィリピン人たちのアイスホッケーのプレーは、実際に見ると、フィリピンで練習をして、ここまでうまくなれるんだといった関心にかわる。
ホッケー人口は非常に少ないが、マニラではトーナメントなども行われており、盛り上がりは見せているようだ。
ホッケー人口が250名ほど、しかも、ある程度裕福な人しかプレーをしていないフィリピンのホッケーだが、若い人たちが多くプレーをしてる。マイナースポーツであっても、観戦すると非常に迫力のあるスポーツだ。このアイスホッケーがフィリピンから無くならないようが頑張っていってほしいと思う。
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