コロナウィルスが、世界中に感染者を出している。あっという間に世界を駆け巡り、ものすごい感染者数となっている。しかも、ウィルスは進化をしているようだ。
フィリピンにおいても、感染者が爆増している。とても厄介なウィルスということがわかる。
フィリピン人たちは、そんなウィルスが世界の問題となっていることなど、あまり気にしていない様子だ。話をすることが好きなフィリピン人たちは、相変わらずお喋りばかりしている。そのおしゃべりの内容には、どこからか流れてきた情報というのが多い。噂話というやつだ。
他人の不幸は蜜の味
フィリピン人は本当に噂が好きのようだ。どこからか仕入れた情報をすぐに他の人に話したがる。特に、他人が不幸になった話などは大好きなのだ。
どこの国でもそうかもしれないが、他人の不幸になったという話ほど面白いものはない。
例えば、

お金持ちの誰々さんの旦那の会社が倒産して、今はもうお金ないらしいのよ。かわいそうよね。3台あった車、全部売ったらしいわよ。そして、息子さんは、一旦私立の学校から、公立の学校に移ったんだって。多分、お金がないのよ。

あら、そうなの。色々なものを買ってもらえる生活をしてたから、うらやましいと思っていたのに、これから大変ね。おほほほほ。
こんな感じ。まったく相手に同情していない。
このような噂話が、人から人に伝えられていくのだ。誰々がこうなった、ああなったという話は本当に好きなようで、また、それが他人の不幸話なのだ。
ウィルスと一緒で、一度流れ始めた噂話は、どんどん広まっていき、広まっていくことを止めることは容易ではない。しかし、時間が経てば、皆忘れていってしまう。特にフィリピンなどでは、そういう噂話が多すぎて、時間が経てば、すぐに忘れていってしまうのだ。フィリピン人も数多くの噂話を一つ一つ覚えてはいられない。
あっという間に広がる拡散力
何人かで集まって話をするフィリピン人たち。あっという間に噂を広めるその拡散力とは。
今やスマートフォンなどを持っているのが当たり前になっているフィリピン。皆フェイスブックやインスタグラム、そしてツイッターをやっている。基本的に働くことが嫌いなフィリピン人は、仕事中でもフェイスブックなどをやっている。ファイスブックに付帯しているサービスのメッセンジャーというチャットがあるが、これで、色々な人とコミュニケーションをとっているのだ。
今や、これがあるため、遥か彼方の遠方の知り合いともコンタクトを気軽に取れる。
このメッセンジャーというチャットは、強烈だ。ただでさえ拡散力の強い噂話を簡単に遠くまで運ぶからた。
地方などは、仕事もなく家でポケ~っとしているフィリピン人が多い。暇な人ほど、あちこちに噂をばらまく。
噂も進化をする
噂は、どんどん広まるが、途中で脚色されていき、オリジナルの物からほど遠いものになることが多々ある。噂も進化をするのだ。
正確に伝わらない噂というのは進化をしやすい。必ず誰かがオリジナルの噂に余計なことを付け加える。まさに伝言ゲームと一緒だ。正確にオリジナルストーリーが全員に伝わることはない。
そして、その噂は、とんでもない形になってオリジナルを発信した人のところに戻ってくることがある。最初に発信した人が、別の噂と思ってしまうくらいオリジナルの噂が進化することもあるのだ。
誰かが見ており、噂が発信される
噂を発信する者は、常に話のネタを探している。ちょっとした発見をネタにし、皆で集まっておしゃべりをする。そのおしゃべりの内容が、人から人へ伝わり拡散していく。
自分では広めようと思っていなくても、どんどん拡散していくのだ。
特にセブは、広く見えて狭い。誰に見られているのかわからない世界。まさかこんなところで、知り合いに会うなんて、あんなところを誰かに見られていたなんてと思うことも多々ある。常に誰かに監視されていると思ったほうが良いかもしれない。
「誰々が、今日、どこどこにいた。」
その一言が噂を作り、脚色され、別のストーリーが出来上がる。
下記が例。
オリジナル:〇〇が今日、△△にいた。
進化1:〇〇が、今日、△△にいて、誰かを待っているようだった。
進化2:〇〇が、今日、△△にいて、□□とデートしながら歩いていた。
進化3:〇〇が、今日、△△にいて、□□とデートしていて、その日は家に帰らなかった。
このように、どんどん話は進化していく。
何も悪いことをしていなくても、悪いことをしていたかのような話になってしまうこともある。
そんな話が噂としてあっという間に広がるのだ。
噂はコロナウィルス並みに、どんどん広がる。外出するときなどは誰に見られているのかわからないので、気を付けなければならない。
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